2016年08月07日
骨盤のしなり
骨盤は一枚の板のようになっている訳ではありません。
骨盤環という言い方があるように、左右の骨盤は
恥骨の部位で結合しています。ですから一種のリングのように
なっているのが骨盤です。そしてリング状になった骨盤を、
動かすポイントが仙腸関節です。ここを操作する事で、
骨盤を有効に たわめて 使うことが出来ます。
骨盤をたわめる事で、
体幹部に一種のエネルギーが発生します。
水の入ったペットボトルの真ん中に、釘で穴を開けても、
中の水はちょろちょろと出てくるだけです。
ペットボトルを掌で左右からたわめて、変形させたとしたら、
釘で穴を開けた時には、中の水は勢い良く吹き出します。
そういう意味で、骨盤をたわめた時に体幹部には
一種の力が漲ります。
この状態で打つと、大きく浸透する力が出ます。
また、両手首を誰かに思いきり握られても、
まるで、冗談のように両手を挙げる事が可能になります。
太極拳の型稽古を、しっかりと師の教えの通りに行うと
そうした身体の変化が起こります。これも掤勁を創る
身体操作の1つになります。
Posted by 渡辺克敬(わたなべ かつゆき) at 01:03│Comments(0)
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