2015年12月09日
立ち方と骨盤の角度
こんにちは、太極拳個人指導をしている渡辺克敬です。
太極拳では尾閭中正と言って、
尾骨を少し前に出す立ち方を指導する事が多くあります。
しかしあまりやりすぎるとお尻が落ちたようになります。
かと言って腰を反らした姿勢は、いけません。
太極拳の初心者では、時々腰を反らして、
尾閭中正と反対の姿勢を取る方が意外と多くいます。
これは普段から腰を反らしている方が多くいる事も
原因かもしれません。
この姿勢は腰痛の原因にもなるので要注意です。
適切な尾閭中正の角度というのは意外と難しい。
私が初心者だった頃は、先生が骨盤を動かして
角度を調整して、「これくらい」と指導してくれました。
角度が適切だと腰の緊張と鳩尾の緊張が無くなります。
ベルトラインの辺りや胃のあたりに緊張や、つかえている
感じがあれば、それは適切な立ち方ではありません。
中国武術でも流派により骨盤の角度は様々です。
同じ流派であっても、微妙に違う事もあります。
問題は余分な緊張が無い状態で、気や勁が上手く流れる
状態か否かという事です。一概に、この角度はダメ、
という事はないのです。
骨盤の角度だけでなく、背骨の状態や
頭が骨盤の上に載っているかどうか、
股関節は適切に緩んでいるか等、
身体全体の中での骨盤の角度が妥当か、
という事です。
写真は個別指導をしているお弟子さんです。
上の写真が上手く立っている所です。
下の写真はワザと少し腰を反らしてもらいました。
もともと普段から腰を反らす傾向があったので、
腰の感じ・骨盤の角度を体感として把握するのに
なかなか苦労しましたが、最近ようやく腰の感じが
分かってきたようです。
骨格の位置や角度の状態が良くなると、
武術としての威力や速度が増しますし、
もちろん、余分な緊張が軽減して気血の巡りが良くなり
健康にも大いにプラスになります。
Posted by 渡辺克敬(わたなべ かつゆき) at 18:06│Comments(1)
│太極拳、武術関連の話題
この記事へのコメント
そうそう、先生が説明してくれるのですが、これがなかなか上手くできません(⌒-⌒; )
Posted by 吾亦紅(われもこう) at 2015年12月13日 01:28