2022年08月14日
脳出血からの復活
太極拳のお弟子さんの中に、10年ほど前に脳出血を起した方がいます。
現在60代の男性Sさんです。
入院先の病院では、担当の医師から「良くなっても車いすの生活」と言われていたそうです。
そうは言われたものの、「働かなくては」との一念でリハビリに取り組みました。
入院先の病院は、1日に60分のリハビリを3回行ったそうです。
時間を見つけては自分でもリハビルを行っていました。
病院やスタッフにも恵まれたようです。
そのかいあって、当初は右側の完全麻痺で感覚もなく運動もできなかったものが、
1か月ほどで平行棒の中を何とか歩けるようになりました。
3か月の入院期間でしたが、退院の前には格好が悪く遅いものの、なんとか走れるようになっていました。
高次機能障害もあり、集中力の低下や感情の
コントロールがしにくいなどの症状もありましたが、
仕事がしたい、元の身体に戻りたい、という強烈な意思が、
心身を少しずつ立て直していきました。
若い時から太極拳はやっていたのですが、脳出血の前は少し休んでいました。
退院後2年ほどして、右下肢の症状が残っているので何とかしたいという事で
また太極拳を再開しました。
現在は、日常生活は自立しています。仕事も普通にしています。車の運転もしています。
疲れてくると右足を少し引きずりますが、歩行障害は無しです。
太極拳については、分脚などの蹴り技は十分に出来ません。また下勢のように低くなる技も苦手です。
それでも、人を投げたり打ったりは普通に出来ます。
太極拳は、例えば、足を一歩踏み出すのも軸足をどうする、出す足の膝はこうする、爪先はこうする、などなど細かい指示があります。
マリオネットを操るように巧みに身体を操作する事が求められます。
今まで無意識で行っていたものを大いなる意志の力をもって行う必要があるのが太極拳です。
そうした事が、リハビリとしても役に立ったと思われます。
今の課題は、滑らかなフットワークの為に走圏と心意六合拳にも力を入れて、日々稽古に励んでいるSさんです。

現在60代の男性Sさんです。
入院先の病院では、担当の医師から「良くなっても車いすの生活」と言われていたそうです。
そうは言われたものの、「働かなくては」との一念でリハビリに取り組みました。
入院先の病院は、1日に60分のリハビリを3回行ったそうです。
時間を見つけては自分でもリハビルを行っていました。
病院やスタッフにも恵まれたようです。
そのかいあって、当初は右側の完全麻痺で感覚もなく運動もできなかったものが、
1か月ほどで平行棒の中を何とか歩けるようになりました。
3か月の入院期間でしたが、退院の前には格好が悪く遅いものの、なんとか走れるようになっていました。
高次機能障害もあり、集中力の低下や感情の
コントロールがしにくいなどの症状もありましたが、
仕事がしたい、元の身体に戻りたい、という強烈な意思が、
心身を少しずつ立て直していきました。
若い時から太極拳はやっていたのですが、脳出血の前は少し休んでいました。
退院後2年ほどして、右下肢の症状が残っているので何とかしたいという事で
また太極拳を再開しました。
現在は、日常生活は自立しています。仕事も普通にしています。車の運転もしています。
疲れてくると右足を少し引きずりますが、歩行障害は無しです。
太極拳については、分脚などの蹴り技は十分に出来ません。また下勢のように低くなる技も苦手です。
それでも、人を投げたり打ったりは普通に出来ます。
太極拳は、例えば、足を一歩踏み出すのも軸足をどうする、出す足の膝はこうする、爪先はこうする、などなど細かい指示があります。
マリオネットを操るように巧みに身体を操作する事が求められます。
今まで無意識で行っていたものを大いなる意志の力をもって行う必要があるのが太極拳です。
そうした事が、リハビリとしても役に立ったと思われます。
今の課題は、滑らかなフットワークの為に走圏と心意六合拳にも力を入れて、日々稽古に励んでいるSさんです。