2019年05月22日
足裏の重心位置・注意すべき3点
踵については、私の習った先生はとても厳しい方でした。
太極拳の型稽古の時に、初心者は後ろ足の踵が動きがちです。
すると、「ちょろちょろ踵を動かすんじゃねぇ!」
と怒鳴ったものです。定歩で重心の前方移動・後方移動が
繰り返される型では、油断をしていると
つい足が動いてしまします。
足の裏の意識は、拇趾の付け根・小趾の付け根・踵
の3か所にあって、その3点をしっかり地面につけます。
その条件で、さらに拇趾の付け根に他の2点より多くの重心を
かけるようにします。
それには、足背・下腿・大腿の纏絲勁が関係してきます。
なので、初心のうちは、重心を多めに、拇趾の付け根に
落とす、という感覚を磨くことです。
拇趾の付け根に重心を落とすことと、踵を動かさない、ということは
どうも、稽古量の少ない方にとっては、両立が難しいようです。
拇趾に意識が行くと、つい踵が浮き加減になります。
踵を意識すると、拇趾に重心がかからなくなります。
踵については、よく陳式の方が、踵重心を強調されています。
また、「五輪の書」でも「踵を強く踏む」という記載があります。
その時に拇趾については、どうなっているのかというと、
どの指とはありませんが、つま先を少し上げるという記述があります。
陳式ではどのようにしているか、知りませんので
陳式が専門の方が、この記事をご覧になったら、
ぜひともご教授お願いします。
足裏の1点のみ取り上げて比べることは出来ません。
全身を含めてトータルで所定の効果が出るような工夫がされているはずです。
興味深いことです。
そういうことで、はっきりと目に見えない足の裏でも
色々と鍛錬がされています。
最初のうちは目に見えないのですが、日々の稽古の成果が出てくると、
足の甲の筋肉がよく動くようになります。
目で見て分かるほどに、足の甲の幅が狭くできたりしますので、
確認の指標になります。