2015年03月14日
日常生活の中で、太極拳
太極拳の練習を、皆さんは、どこでどれ位の時間しているでしょうか?
一般の太極拳教室などで比較的多いのが、週に1度、太極拳教室で行うだけ・・・・という人です。
それはそれで、週に1度リラックスした状態で身体を気持ちよく動かすことには、大いなる意味があると言えます。
何か目的とする事があって太極拳をやっている人は、もう少し練習時間を割いている事でしょう。
虚弱なので健康になりたい、とか太極拳を武術として行い、その方面での能力を高めたいとか、或いは
太極拳の心身開発技術を自分の身体で体感したい等々。目的意識の高い人は毎日練習されている事でしょう。そうは言っても普通に仕事を持っている方は、高い目標があったり、インストラクターを目指していても、毎日3時間も4時間も練習する事は、通常は難しい事です。
そこで、行住坐臥の太極拳を目指しましょう。歩く時は前足の膝を上げて、踵が振り子のように前に振り出されます。同時に後足の膝を前に出し、両下肢と体幹が同時に動くようにします。もちろん、動きの軸は、ぶれが無いようにして正中面で動かします。
椅子に座ってPCを扱う時には、まず骨盤がしっかり立つように座ります。深く座るか、椅子の背と背中の間にクッションを入れるなどします。骨盤は坐骨の尖った所・坐骨結節が椅子の座面に刺さるようにすわって、立った骨盤の上に背骨を真っ直ぐに載せます。真っ直ぐと言っても、自然な背骨のカーブを保ってください。無理に胸を張ったりしないように。キーボードを打つ時には、まず掌を上にしてキーボードの上にかざします。それから、掌を返して、それからキーボードを叩きましょう。こうして手を出すと、肩が上がりにくくなり、変な力が入らなくなります。仕事の途中でも、手を動かす時に肩が上らないように注意しましょう。
舌は、上顎に付けます。目は、一旦見開いた後に、すっと力を抜いて涼しげな目にします。
身体はリッラクスを保ち、精神は仕事に集中です。さあ、仕事を始めましょう!!
仕事の帰り道、歩いていて信号で止まった時には、周りの人に分からないように站樁です。
身体はリラックス、精神は研ぎ澄まして適度な緊張です。信号を見て青への変化に備えます。青になった瞬間、体中がすべて同時に動いて、滑らかに素早く一歩をふみ出します。ふみ出す一歩に、身体のどこかに力みがあったり、青信号に点灯と同時に動けなかった時には、一敗です。
太極拳の練習は型を順番になぞるだけではありません。太極拳の身体と精神の状態を創って、その状態で何でも行う事が太極拳の練習です。ある程度太極拳が練れて来れば、ラジオ体操をやっても太極拳。空手の型をやったとしても、その身体と精神が太極拳の状態であれば、すべて太極拳です。
Posted by 渡辺克敬(わたなべ かつゆき) at 00:02│Comments(1)
│太極拳、武術関連の話題
この記事へのコメント
奥が深いのが太極拳
Posted by ああ at 2016年01月19日 01:35