2016年07月01日
護身術教室報告
先日、護身術の個人レッスンが終りました。
全部で4回のコースだったので、
実際に使いこなせる技として
肘打ち2種類と、受け技を1つ指導して稽古しました。
投げ技や関節技も参考までに練習しましたが、
実際に使う事を前提とした技は肘打ちです。
その場での肘打ちと、動きながら行う
簡単な「型」も覚えてもらいました。
拳で殴る方が使いやすいと思う方も
いるかもしれませんが、拳で人を殴るというのは
意外と難しいものです。また、十分な効果が必ずしも
期待はできません。
その点、肘打ちは短時間の練習で、
実用に耐える技術と破壊力を得ることが出来ます。
実際の争い事は、意外と短い間合いで起こります。
ボクシングや空手の試合のようなものではありません。
一定の距離があって、レフリーの「はじめ」の合図で
始まるものでもありません。
そうした時に非常に、肘打ちは有効なものです。
しかし、そうした技よりも大切なものがあります。
それはバランスをとって動き続ける、と言う事です。
どんなパンチや肘打ちも、一発撃つごとにバランスを
崩していては、使い物になりません。
どの格闘技術でも、シャドーボクシングのように
一人で動き続ける稽古があります。
空手や中国拳法では「型」と言うものがあります。
そうした稽古を続ける事で、攻撃や防御をした時に
バランスを崩さずに、不利な状況にならずに
すみます。
徒手戦闘技術の経験が無い人は、
少し引かれたり押されたりしただけで、
いとも簡単にバランスを崩して転倒します。
反対に経験のない人が誰かを殴っても、
簡単に避けられたり、腕を引かれてやはり倒されます。
通常、倒されれば、致命傷になる部位を蹴飛ばされて
終わりになります。
そうした、事態を避ける為にも、
バランスを崩さずに動く訓練と言うのは大切です。
(画像は、受講者ではなく、眠り猫のお弟子さんです)
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Posted by 渡辺克敬(わたなべ かつゆき) at 00:18│Comments(0)
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