2016年06月22日
身体に触れる
太極拳の身体の動かし方や、気や力が動く感じと言うのは
ほとんどの人にとって、初めて体験するものです。
ですから、すぐにはその感じが掴めません。
そこで、こうした感覚的な事は、
先生が直接弟子の身体を触る、
また、弟子に身体を触らせる、という事が無いと、
なかなか理解が進みません。
つまり、才能や身体能力が平均的であれば、
師を選ばないと、上達が難しいという事です。
骨盤の角度や位置などは、
「ここ、こう動かす」 と先生にやって頂けば、
1度で理解しやすいものです。
含胸抜背や尾閭中正などは、説明を受けて
先生の身体に触り、先生に自分の身体を動かして
もらうと、理解の取っ掛かりができます。
その時の感覚を覚えていて、数年後に 「これか!」
と合点がいく事もあります。
太極拳は身体内部の感覚を大事にする武術です。
がむしゃらに努力をするのではなく、
地道に学問するような姿勢が大切です。
Posted by 渡辺克敬(わたなべ かつゆき) at 00:14│Comments(0)
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