2016年04月17日
肘の使い方② 身体を引っ張る肘
指先を下に向けて上肢を自然に下げておきます。
そのまま、腕全体を僅かに外から振り回すように
前方に出します。太極拳で良く見る動作です。
腹部へ向けられた攻撃を前腕で弾く等の
使い方がなされる技です。
ここで大事なのは実戦用法よりも肘の使い方です。
肘を回転させながら肘頭(肘の尖った部分の骨)を
正中面に持ってくる事が、型稽古では
練習する注意点の1つです。
放鬆(太極拳に必要なリラックス)が上手く出来ていれば、
肘の動きで身体が自然に動いて身体が横向きになります。
手の動きが肘を動かし肩を動かし身体を動かす、という
一連の動きが円滑にできます。この時に肘の動きが
キーポイントになるわけです。
もっとも、含胸抜背が出来ていないと、
肩が前方凸になってしまいますし、手指の力加減が
悪いと上肢がうまく回らない等があり、
それを避けるべく、流派による工夫と教えが
身体各所にあります。
それでも、肘の動きで身体を動かす、と言うのは
割と一般的で普遍的なもののようです。
肘と膝の使い方は、手足の攻撃の際のキーポイント
になる、という話なら聞いたことのある方は多いと
思いますが、そういう事ですね。
Posted by 渡辺克敬(わたなべ かつゆき) at 23:11│Comments(0)
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