2016年02月10日
力の運用 襟取
太極拳・眠り猫の渡辺です。
今回は身体の使い方と力の出し方の話です。
柔(やわら)や合気道などで、襟を掴まれた時に
対応する技があります。こうした関節技の
範ちゅうに入る技では、手関節や肩関節を極めたり
して技をかけます。
太極拳では、同様の局面で、
もちろん関節技もありますが、いかにも太極拳
といった技があります。
技というよりは、身体と力の使い方で相手を
沈める技術です。
襟を掴まれた時、相手の腕をただ上からゆっくり
落とすだけでは、相手の抵抗にあいます。
ところが、太極拳の身体の状態になって行うと、
見たところは、ただ腕を相手の腕に
降ろしただけなのに、相手がしゃがみます。
これは、太極拳の技術で、腕を重く
使うことが出来る為です。
具体的には、身体中の力を腕に流してそれを相手に
作用させているためです。こうした事は太極拳の
型稽古の中で養成されていく技術です。
気の流れを意識する事で、力の運用が出来る
ようになります。その為に基本的な身体の使い方が
含胸抜背や沈肩垂肘、円とう等です。
Posted by 渡辺克敬(わたなべ かつゆき) at 23:46│Comments(0)
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