2016年01月14日
肩の動かし方と太極拳の力
太極拳・眠り猫の渡辺です。
今日は肩の動かし方と掤勁の話です。
動きの中で肩に力が入り易い事は知られています。
腕を動かす時に、つい肩に力みが起こる事は
良くあります。
逆に肩に張りが無くなって、体幹の力を伝えられなく
なってしまう事は、あまり言われません。
例えば顔の前に垂直に立てた腕を、
顔の前を下方に向けて払う動きをやります。
多くの人は、肩甲上腕関節のみの動きになります。
(一番下の写真)
これでは、日常生活上の延長線上の動きです。
この動きでは、太極拳に関しては、
武術的とは言えません。
肩より上に挙げた腕を下げる時に、極力、
肩甲上腕関節の動きを少なくしないといけません。
(真ん中の写真)
感覚としては肩は動かさない気持ちです。
背中の方から腕が生えていて、背中から
腕にかけて、たわませる感じです。
見た所も明らかに違いますし、
何よりも、こうした使い方では、知らないうちに
大きな力が出てくるようになります。
これも一種の掤勁です。つまり、太極拳独特の
大きな力です。
Posted by 渡辺克敬(わたなべ かつゆき) at 01:15│Comments(0)
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