膝の位置と方向

渡辺克敬(わたなべ かつゆき)

2016年10月25日 23:29



 上肢は肘の動き、下肢は膝の動きが大切です。
例えば、定歩で体重を前後に動かす時、
初心者は前足の膝が、左右にぶれます。
熟練者は機械の様に、膝は一定の範囲で前後に
綺麗に動きます。
膝は爪先より先に出ない。
膝が前に動く時は、下腿が垂直になるまでで、
それ以上は前に出ない。
など流派により色々な注意があります。
前足の膝の位置は目安があります。
自分の前足の膝を見た時に、視線の延長線上に
前足の母趾がある事です。
首や身体を曲げたりすると条件が変わりますが、
真っ直ぐ立って、視線だけ動かして、膝と足の母趾の
位置関係を確認してみると良いでしょう。
体重を前後に動かした時にも、
膝の位置が母趾の﨑から付根位まで
何時でも同じように動いていれば大丈夫です。
膝の方向と爪先の方向が同じ、と言うのは
流派を問わず、ほぼ一般的な注意のようですが、
厳密に見ると意外と疎かにしている人が
多いようです。
神は細部に宿る、です。

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