胸含抜背

渡辺克敬(わたなべ かつゆき)

2016年01月17日 17:44


太極拳稽古会・眠り猫の渡辺です。
太極拳の身体の要領として、
「含胸抜背」というものがあります。
少し胸骨を呑み込むようにして、
胸を張らない背中をはるような姿勢の事です。
初心者には難しいようで、猫背になったり、
あるいは、胸を張る姿勢を変えられない方も
多くいます。
実際のところは、含胸抜背にしようとして
そのようになっていく、というより
太極拳の型を練習する間に、様々な注意をされて、
結果として含胸抜背になっていた、という感じです。
と言っても、やはり、初心者のうちから、
含胸抜背というものがある、という事を
意識していくのは必要です。
師匠の教えを意識して稽古をしていると、
肩の動きがより精密に意識されるようになります。
肩というより、具体的に上腕骨や肩甲骨の動き、
胸部の状態が意識できるようになります。
そして、左右の上肢と体幹の結びつきが密になり
太極拳の掤勁につながっていきます。

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