肩の動かし方と太極拳の力
太極拳・眠り猫の渡辺です。
今日は肩の動かし方と掤勁の話です。
動きの中で肩に力が入り易い事は知られています。
腕を動かす時に、つい肩に力みが起こる事は
良くあります。
逆に肩に張りが無くなって、体幹の力を伝えられなく
なってしまう事は、あまり言われません。
例えば顔の前に垂直に立てた腕を、
顔の前を下方に向けて払う動きをやります。
多くの人は、肩甲上腕関節のみの動きになります。
(一番下の写真)
これでは、日常生活上の延長線上の動きです。
この動きでは、太極拳に関しては、
武術的とは言えません。
肩より上に挙げた腕を下げる時に、極力、
肩甲上腕関節の動きを少なくしないといけません。
(真ん中の写真)
感覚としては肩は動かさない気持ちです。
背中の方から腕が生えていて、背中から
腕にかけて、たわませる感じです。
見た所も明らかに違いますし、
何よりも、こうした使い方では、知らないうちに
大きな力が出てくるようになります。
これも一種の掤勁です。つまり、太極拳独特の
大きな力です。
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