肩の力を抜いてみよう

渡辺克敬(わたなべ かつゆき)

2015年08月29日 00:15



 「肩の力を抜く」 というのは武術やスポーツの分野だけでなく、文化系の分野や仕事でも良く言われる事です。太極拳においても、肩の力を抜くというのは一大事です。
太極拳では、肩の力を抜くというのは、まず肩を下げる事です。腕を上げると肩が上りやすく、肩の三角筋が固くなりがちです。そうした時でも、肩の動きを極力少なくして、常に方が柔らかくなるように心がける事が大事です。肩に余分な力が入ると、体幹で生まれて力を手まで動かす事が出来なくなります。
肩が下がっていると、パンチを打った時でも、身体の力が素直に拳まで届きます。少しでも肩に力が入ると手打ちになってしまい、情けない事になります。初心のうちは特に気を付けて、肩に力みが生まれないようにしなければいけません。  
 太極拳を長くやっていると、なで肩になります。もともといかり肩の人は、普通の肩になります。
沖縄空手の宇城先生がやはり、肩が下がってきてショルダーバッグが掛けられない、と本に書いていました。型を大事にして、動きの変化を図る事を目的に稽古をする流派では、同じような事が起きるようです。

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