太極拳・八卦掌・形意拳 ・・・内家拳

渡辺克敬(わたなべ かつゆき)

2014年11月21日 00:28

中国は広大な国土の中で数多くの拳法がなされています。そうした拳法を地域で分ける場合には、
揚子江から南を南派拳法、北を北派拳法と分けています。北と南では大まかな特徴の違いもあります。
 技術的な性質の違いで分類する方法に、内家拳と外家拳という分類があります。
外家拳とは、少林拳に代表されるような激しく力強い動きを特徴とする拳法です。
内家拳とは、練習時に身体を柔らかく使い、動作も比較的穏やかな事が多い拳法です。「意を用いて
力を用いず」という考えで、筋肉を鍛えるのではなく、動きの質的な変化を練習の中核においている武術です。八卦掌の様に、一見すると、とても拳法には見えず、優雅な舞踊の様に練習をする武術もあります。むろん、内家拳も外家拳も一概には分けられない部分もありますが、典型的な分類として覚えておきますと、「この拳法は内家拳的な訓練体系である」などという話があっても、すぐ分かるので便利です。

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